技術士制度は、「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の育成」を図るための国による資格認定制度(文部科学省所管)です。
科学技術に関する高度な知識と応用能力及び技術者倫理を備えている有能な技術者に技術士の資格を与え、有資格者のみに技術士の名称の使用を認めることにより、技術士に対する社会の認識と関心を高め、科学技術の発展を図ることとしています。
技術士試験は、技術士第一次試験、技術士第二次試験に分けて、文部科学省令で定める技術部門ごとに実施されます。
「大学その他の教育機関における課程であって科学技術に関するもののうち、その修了が第一次試験の合格と同等であるものとして文部科学大臣が指定したもの」のことです。
技術士第一次試験は技術士になるための第1段階の試験と位置付けられています。
試験の内容は、大学のエンジニアリング課程(工学、農学、理学等)程度です。また、年齢・学歴・国籍・業務経歴等による制限はありませんので、多くの技術者・学生が技術士を目指すことを期待されています。
基礎科目、適性科目、専門科目について筆記試験(択一式試験)により行われます。
技術士となるのに必要な技術部門についての専門的学識及び高等の専門的応用能力を有するかどうかを判定する試験であり、幅広い知識と高等な専門技術の豊富な経験による総合的な判断能力が求められます。
筆記試験及び口頭試験により行い、口頭試験は、筆記試験に合格した者について行われます。
技術士第一次試験に合格された方又は文部科学大臣が指定した大学その他の教育機関における課程(JABEE認定課程)を修了した方(修習技術者)は「技術士補」となる資格を有しています。
技術士第二次試験に合格された方が「技術士」となる資格を有しています。
有資格者が「技術士補」、「技術士」となるためには、公益社団法人日本技術士会に登録の申請をし、登録簿に必要な事項についての登録を受けなければなりません。
なお、有資格者が、登録を受ける前に「技術士補」、「技術士」という名称を使用した場合には、罰則が適用されます。
試験・登録部 電話:03-6432-4585